前田紀貞建築塾 第9期ブログ

Category: スポンサー広告   Tags: ---

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category: 未分類   Tags: ---

Comment: 0  Trackback: 0

前田建築塾第三課題講評会!!

こんにちは

ついに12月に入り、今年の終わりを感じ少しさびしく思う今日このごろです。

前田建築塾は、先日最後の講評会が行われました。
塾生の晴れ舞台の日です

春からに入塾した塾生の顔つきは、この半年間ですっかり変わったのを感じます


それでは、前田紀貞建築塾第九期生第三課題講評会の様子をお伝えします。
R0015224.jpg



R0015226.jpg
今回の講評会も塾長、アトリエスタッフが審査員となり講評を行います。


■クロ案
「煙の都」
クロ

幼少時代の遊び場であった親戚の工場での原風景を、渋谷のスクランブル交差点に喫煙所の中に再現。
煙と光に包まれた空間は、物の輪郭や淡い煙の中を通過した渋谷の光(電光掲示板、車のライト、信号)
などを鏡面の筒で出来た装置によって受信し、第二の自然として提示する。


R0015242.jpg
喫煙所の壁として、この装置が設置され渋谷の光を受信します



R0015243.jpg
筒の中をアップした写真です。光が乱反射しているのが分かります


R0015250.jpg
クロの提示する庭を皆でチェックします

R0015253.jpg
喫煙所内部の様子です



講評では、
・プレゼンに余計な言葉多く、幼少時代の原風景と作品の質が繋がっていない
・自分の中にある原風景を、普遍的に伝えるプレゼン方法をもっと考えるべき
・提案する相手が明白でないため、濃密な原風景と作品の質にギャップを感じる。
・都市に対するロマンをクロ自身感じていないために、作品の現象を装置頼みになってしまい
 本質を見失いかけている。都市の中の自然を第二の自然として提示するならば、
 もっと都市と格闘すべきではないか
・装置の素材が新しすぎる。原風景を感じさせるのであれば、もっと泥臭い素材や、
 表現方法を提示するべきではないか

等挙げられました

クロの作品は、プレゼンを聞いていて、あらゆるキーワードが作品の質と最終的に結びついていない
ように感じられました。装置をじっくり見てみるとそこで起きる現象には可能性を感じます。
しかし、1つのストーリーとしてまとまっていないために、疑問が生まれ、その疑問が
作品の質を素直に落とし込めない印象を皆に持たれてしまったのが残念です


しかし、プレゼンするクロの目や、質疑にハキハキと受け答えする様を観ていると、
作品に対する愛情を感じますし、作品をこの建築塾の集大成として残すという意気込みを感じました
プレゼンをやり終えたクロは、多くの指摘を受けて真摯に受け止めて今後の建築道に
活かしていって欲しいと思います


■モヒカン案
「The shape of sounds」
プレゼンシート


渋谷センター街入り口に、“音”を受信する装置を作り、その音の周波数によって砂の粒子に
模様(クラドニ図形)を発生させ、天井に出来た模様が空間に陰影を与えることで、
街中でざわつく様々な音(基調音・標識音・信号音)を可視化することで第二の自然として提示する。

R0015258.jpg


R0015269.jpg

様々な音で浮かび出る模様を実際に再現しました。


講評として
・ 普段垂れ流しになっているだけでの音を光で表現するコンセプトは面白いが、建築空間とし 
てまだまだ未熟である。
・自然界の原理・原則を発見するだけでなく建築化しないといけない
・実際に空間体験してみたい、、。
・もっと音で建物そのものや都市を変えるスケールで計画しても良かったのでは

等挙げられました。


モヒカンの見つけた現象は、非常に面白かったのですが、建築化されるまでに至らなかったことは残念でした。
モヒカンは、プレゼンボードと模型でプレゼンしたのですが、そこで起きる得る現象を執拗なまでに
表現した1枚のCGがあれば、モヒカンの案を納得する人も多かったと思うと残念です

クロもモヒカンも最後は、プレゼンに関する指摘事項が多かったと思います。
この第三課題は、プレゼンがかなり重要視されるだけあって内容に関して、
もっとブラシアップ出来たのでは?という印象です

ですが、二人共、最後の一秒まで案と格闘して事は、肌で感じることが出来ました

この第三課題は、これまでの課題とは求められる質が異なるだけあって、大分悩んだと
思いますが、この課題を通じて学んだことを次に活かしていって欲しいと思います


次は、設計演習コースを少し変則的に行っている高司さんが第一課題である
「ルールを用いた設計」として住宅の途中段階のプレゼンを行いました。

■ 高司案
1130 塾

高司案は、トランプをめくって出た数字と絵柄の偶然性を基に、建築空間を創ってゆこうとするものです。
敷地にX、Y軸の1〜13の値までの座標を作り、ランダムにきったトランプを山から一枚ずつ
引きその値を座標に記していく。書き込んだ座標を順番に、対角の関係になるように四角で囲っていき
その平面形状に高さのルールを与えて立ちあげていく。出来上がった図形を敷地の形状に合わせる様に
回転やレベル差の操作を行った。

今回は塾長だけでなく、アトリエスタッフも高司さんの案に指導を行いました。

設計長の白石から
「あなたは、この作品自分でどう思う?」との質問に

高司さんは「普通の住宅っぽくてつまらないと思います、、、。」
と答えました。

白石から、
「もっと純粋にルールにしたがって、出て来た形と格闘して空間を作っていって欲しい。
まずは、これまで自分が持っていた住宅の固定概念を捨てることからだ、、。」
と指導が入りました

高司さんは、ルールで出来上がった形を敷地や使う人の利便性に合わせた調整を行ったために、
ルールによって出来上がる建築のダイナミクスが失われてしまったことが原因と思われます。
それによって本来起こるであろう、事件事故が無くなり、あっと驚くような空間が影を潜めて
しまったのです

高司さんには、もっと純粋にルールに従い何か得体のしれない物を作ってやるという
気持ちで案をブラッシュアップしていって欲しいと思います


ここまでが塾生のプレゼンの一部です。
次にアトリエスタッフや卒塾生による「自分プレゼン」を行いました。
自分プレゼンとは、自分自身が大切にしている事やこれまでの人生での経験がどう今に活きているかを
発表することです。


ある女性スタッフは、「女道心得」について、またあるスタッフは学生時代に励んだ
アーチェリーについて、プレゼンしました。

今回、皆さんにお伝えするのは前田建築塾第三期生である
辻真悟さんのプレゼンです。

R0015283.jpg


題して
− 創造とオリジナリティについて −
キング・クリムゾンとマイルス・デイヴィスが教えてくれたこと



真悟さんは、以前アメリカでスタジオミュージシャンを生業としていた経験があり、
キング・クリムゾンとマイルス・デイヴィスを通じて創作の姿勢を学んだ事をプレゼン
しました


マイルス・デイヴィスは当時の流行とは正反対の音楽をやり続け、
ジャズの約束をぶっ壊す!!、ジャズをぶっ壊す!!、音楽をぶっ壊す!!という意気込みで創作活動に励んだそうです。
次々に新しい事をやり続けたマイルス・デイヴィスは、決して過去の成功体験にしがみつくこと無く
自分の野心を最後まで音楽で表現したそうです


次にキング・クリムゾンの説明がありました、
彼らもまたマイルス・デイヴィスと同じように、普通のロックからいかに外にはみ出ることを
考えながら創作活動を進め、外の言語(クラシックやジャズ)を用いてロックの常識を変えました。
どれを聞いていても実験的で新しいのだけれどもメロディやCDジャケットからは
キング・クリムゾンの空気を感じ取れるとのことです

最後にまとめとして
キング・クリムゾンとマイルス・デイヴィスの創作に対する情熱を踏まえ

・試行錯誤すること
・その都度やりきること
・やり切ったら次にいくこと
・スタイルなどクソくらえ
・「1+1≧2」を信じること(他力)
・己より大きな大義に身を委ねること


これらを基に人生や創作活動を行っているそうです!

キング・クリムゾンとマイルス・デイヴィスの生き様を聞いて本当にカッコイイと思いました。
人と同じ轍を歩かないことや、過去の成功体験に固執しないという事は、簡単そうで
非常に難しいことだと思います。しかし、人生を振り返って見ると、困難な道こそ
素晴らしかったと思えるはずです

塾生ともども私も勉強させられました。
真悟さん、ありがとうございました!


さぁ、講評会が終わったところで宴の突入です!!!
R0015293.jpg


R0015287.jpg



宴では、料理番長の松下が塾生に渾身の一皿でおもてなしです


楽しい宴もさることながら、塾生からこの半年間をそれぞれ振り返って貰いました。
各人から、この建築塾を通してより建築が好きになったことや、生きる事に対して
の考え方が変わったなどの声をもらえました。


そして、いよいよ第三課題の講評が行われました。
今回は、、、、
最優秀賞、優秀賞ともに該当者なしという残念な結果でした

自分もクロの三連覇を期待していただけに残念だったのですが、それ以上にクロも悔しがって
いたと思います。何回も言うようですが、この経験を次に活かさなければこの経験は意味がありません。
クロの真っ直ぐな気持ちがあれば出来ると思います

塾は今回で終わりましたが、一度この塾で出会った以上、この縁を塾生と大切にしていき
共に建築道を歩んでいきたいと思います

さぁ、非常に残念ではありますがこの前田建築塾第九期のブログは今回で終了です。
私も春からTAとして、建築塾・塾生から改めて建築の面白さや奥行き、物を学ぶ上での姿勢や
思想など多くの事を学ぶ事が出来ました。

また毎回、駄文ながらご覧になっている皆様にも感謝申し上げます

別れあれば出合いあるということで、1月18日(土)から建築塾第10期がスタートします。
また、来年度も建築に対する情熱がある方に、出会えればと思います!
因みに前田紀貞建築塾でチェックお願いします!

それでは皆さんまたの機会に


前田紀貞アトリエ
安齋寿雄



スポンサーサイト

Comments


08 2017 « »
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
プロフィール

t_anzai

Author:t_anzai
前田紀貞アトリエ建築塾9期生ブログです!

最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。