前田紀貞建築塾 第9期ブログ

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第三課題エスキス−4

こんにちは。

11月にはいり、いよいよ本格的な冬の気配を感じる今日このごろです、、
皆さん、いかがお過ごしでしょうか

建築塾では、提出まで残り一ヶ月を切ったということも有り、塾生にも
焦りが見え始めて来ました

それでは、先週の前田建築塾の様子を報告致します

R0014710.jpg

今回は先週行われた建築論のお話をしたいと思います。

前回の建築論のお題は、ずばり『仏教的否定の論理』です。

皆さんは、「紙も雨も霧も土も全て同じである」という言葉の意味がわかりますか?
仏教的否定の論理では、この聞いて驚くことさえも許容してしまうのです

まず、東洋と西洋の否定のあり方について説明すると

東洋 : 非ず(あらず)
西洋 : not

となります

『非ず』と『not』この言葉の違いから説明します。

not」は、「そのまま ただ否定すること」を意味します
例えば、あるもの【それ】(=X)について考えるとき、「Xは木でない」,
という様に、それは現状の目の前の姿の「補集合」という考え方です
ですから、「Xは木でない」とは、「Xは木以外のすべてのものである可能性」(補集合)
があることになります。これはとてもわかりやすい普通の否定でしょう

一方これに対し、「非ず」は、
あるもの【それ】(=X)について考えるとき、「X」は「紙に非ず」、「雨に非ず」、
「霧に非ず」、「土に非ず」、、、といったようになります
ひとつの【それ】(=X)を説明するのに、非ず非ず非ず、、、と続いてゆくのです

とてもわかりにくい方法ですね

以下の図を使って説明しますと
スクリーン

今、【それ】(=紙)を構成していたC-H-O-Nの分子たちは、捨てられて土に還り
土を構成する役割にその役目を変えます。今迄、分子たちは皆で協力して「紙」を
構成したのですが、少したてば彼等は「土」を構成するように協力し合うということです
そして更に、その「土」を構成していた分子たちは、そこから蒸発して空気中に漂う水分、
つまり「霧」を構成する役割に変化してゆきます。
そして更に更に、それはより上空へ上がってゆき「雲」となり、
冷やされて「雨」となり、再び地表に落ちて「土」になり、
「土」から「木」の根に分子が入り込み、いつしか「木」はパルプを通して「紙」に戻ってくる
そういう世界の仕組みです

この様に私達の身の周りは分子の循環によって成り立っているのです。

東洋の「非ず非ず」の思想とは、この「循環のシステム」(働き)をそのまま言葉として呈示します。

つまり、【それ】(=紙)とは「紙でなく」、「土でなく」、「霧でなく」、「雲でなく」、、、
というふうに。因みに、この「働き」のことを「縁起」といってもよいのです。
何かが何かと縁を持つとはそんなことなのです

世界には確固とした「紙」という永遠普遍のものはない。
いつもすぐに何か他のものへ無常に移り変わってしまうものです。
そうした、世界の自称に確固とした実体が無いことを「」(クウ)ともいいます。

だから世界とは、成り代わり移り変わっていくものであり、生も死も、有と無も
すべては一枚布でつながっているのです。「紙が死ぬこと」は「土が産まれること」です
「紙」が「有る」とか「無い」とかは、こうした東洋の世界観ではどちらかに決定することはできません。
「紙」は「有る」と同時に「無い」という言い方なのです


ですから時々刻々と移り変わる世界を「動画」として捉える東洋の思想では、
その世界は一枚布でつながっているという論理の元

X=A(紙)
であり同時に
X=not A(雲)

であることさえも許容してしまうのです!
つまり、「紙は紙であり紙でない」ということです

それに対し西洋の思想では、物の実態を「静止画」として決定するので
A=Xである。以上となるのです。



こんな東洋の否定のあり方である「非ず」の思想の下、世界を観察しようとすれば、
世界がもっと豊かに見えてきますね

建築とは、世界を創っていくことであります。つまり頭で考えた「世界観」の中に
クライアントに住んでもらうことです。頭で考えた世界観を表現する上で、
あらゆる可能性をもった思想の元で建築を創造していけば、きっとより豊かな建築を
生み出すことが出来ると思います




また、第三課題の進捗ですが、塾生は悩んでいる時間が多くあまり手が動いておらず、
その進捗状況はよくありませんでした
しかし、決して諦める事無く真摯に自分の作品と向き合い提出ギリギリまで愛情を注ぎこんで
プレゼン日を迎えて欲しいと思います



あと、、皆様にご報告が有ります!
zakai_aka.png

建築塾で主催する『座会』の第三回目が開催されることとなりました!!
『座会』とは、前田紀貞アトリエが経営するバー「典座(TENZO)」に建築家や異分野の専門家を
定期的にお招きし、塾長・前田紀貞との対話を中心に行うトークセッションです

今回で、第三回目を迎える座会は、毎回多くの来場者で賑わい、これからの日本建築のあり方について、
あり料理ありのざっくばらんな雰囲気の中、建築家を交えて討論出来る、
貴重な場となっております


以下が概要になります!!


--------------【前田建築塾『座会』(其の参)開催概要】--------------------

■開催日時:平成25年12月8日(日) 18:00開宴(開場 17:00)

■ゲスト :保坂 猛 氏(保坂猛建築都市設計事務所 代表)

■テーマ :『建築(家)』は必要か?』

■詳 細 :『座会』やテーマについての詳細はweb上のポスター等を
      ご覧下さい(ポスターURL:http://p.tl/pHfB)。

■会 場 :Bar TENZO(典座)※前田アトリエが経営するバーです 
      東京都狛江市和泉本町1−9−5 グラスハウス1F(http://p.tl/DlDZ)

■参加費 :2,500円/人(ワンドリンク付き)※予約先着順です
      ※ドリンク2杯目以降及び軽食類はバー通常価格での
      ご提供となります。

■ご予約・お問い合わせ:
 ・ご予約の場合は参加者のお名前(グループでご参加の場合は全員分)
  及びEメールアドレス・電話番号(代表者様のみ)を記載したメール
  を下記連絡先までお送り下さい。折り返し、詳しいご案内をお送り
  いたします。
 ・なお、ご予約希望メールをお送り頂いてから3日以内に事務局から返信が
  ない場合、その他緊急のお問い合わせについては、前田紀貞アトリエ
  (03-3480-0064)まで直接お電話にてご連絡下さい(担当:安齋・松下)

■連絡先 :『座会』事務局 info.archihack@gmail.com

DSCN4978.jpg


DSCN5003.jpg
                                  ※写真は第一回目の座会の様子です
以上になります。


なお、詳細はアトリエホームページからも確認することが出来ます。



当日、皆様のお越しを心からお待ち申し上げます!!



前田紀貞アトリエ
安齋寿雄
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