前田紀貞建築塾 第9期ブログ

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第三課題エスキス−2!!!

こんにちは

今回はTA安齋の代わりに新人の殿村がご報告させて頂きます

前回に引き続き、第3課題「自然を受信する庭」のエスキスが行われました
それでは早速、建築塾の様子をご報告します

■クロ案
今回は2つのアイデアを持ってきました。

・ガラスに亀裂を入れて、そこに光が当たることによって、亀裂の隙間から降り注ぐ光で何かやりたい、という案。
IMG_5199.jpg

実際に実験して来ていました


・曇りガラスで出来た箱を街の街路に置き、無常観を表現したい、という案。
IMG_0313.jpg

通行人に、曇りガラス越しにぼやけた風景を見せて、ぼやける=仮の姿、
つまり風景にあるものはすべて仮の姿(土→霧→雲→雨→土…と、世界のすべての物は形が違っても、
結局は同じ原子から出来ていて、ものというのは原子が移り変わるサイクルの中の一瞬の仮の姿である)
ということを人々に認識させる装置を考えてきました



塾長からの指導が入ります

「まず、そういう類の“例えの提案”がよくあるが、例えそれが成されたとして何の意味があるのか
「(曇りガラス案に対して)仮の姿を人に認識させるということじたいに、どんな意味があるのか
どうしたら人の心を動かせるのか?を考えてほしい。」
「それよりも、亀裂の入ったガラスの方が可能性はあるのかもしれない、、、。」

と、、、そして「ガラスの亀裂と光」案についてのアドバイスが始まりました。

「まず、人間が光を見るためには、光を受ける物質がないといけない。
ただ単に亀裂の入ったガラスを置いても、そこからの光を見ることはできない。
「チンダル現象」は良い例。空気中の粒子と光の性質によって、空中で光が視覚化される。つまり、何か光を伝える媒体を考えなくては行けない。例えば、ほこり、煙、雨、雪etc…」

そして、先生はいくつかの例を挙げて塾生に説明していきました


パンテオンはある角度で、光がスッーと直線に入る。
img_449189_9781262_2.jpeg


・映画監督の黒澤明さんは、雨のシーンでホースから水を撒いて雨を表現したが、カメラに水が映らず、水にを混ぜることで光を水に反射させて、水を雨として視覚化した。
seven91.jpg


「テレビ石」は、石の下側にある絵を、石の反対側に映し出す特性があり面白い。
03-9658.jpg


・ヘルツォーク&ド・ムーロンのドミナス・ワイナリーの光は、石を積み上げた壁から光を入れるとキレイだろうな、
という想像力の結果だ。
dominus-winery01.jpeg


・北川原温の昭和記念公園「霧の森」(1992)は、人工のミストが、風や温度によってを作るランドスケープ。
090304_11.jpg


・過去の卒塾生の作品に、原宿駅と代々木公園の間の歩道橋に黒い箱を置く作品があった。
箱からは、たくさんのグラスファイバーが下の道路付近まで垂れている。
夜になると、下の道路を通る自動車のヘッドライトやテールライトの光がグラスファイバーを通して
箱の中に伝わる、というもの。



例を挙げ終わると、締めくくりとして、

「とにかく、東急ハンズなどで素材を買ってきて遊べ
そして、度肝を抜くような発見をするのだ

と塾長は言いました

近代建築は素材をガラス、鉄、コンクリートに限定してきたので、これから先、現代建築を考えるとき、
素材はとても重要ということです



■モヒカン案
(突然の登場ですが、前田アトリエの殿村です今週から第三課題に参加させて頂くことになりました

・地形(坂道)などを歩く人間に起こる目に見えない現象(体温上昇、心拍数など)を視覚化して何かしたい、
という案。

なぜこんなことを言っているかというと・・・、
この案を考えた理由は、

モヒカンは、歌川広重の「名所江戸百景」は日本人と地形の密接な関係を示している、
という点で好きなのだそうです。
名所江戸百景

名所江戸百景とは、広重によって1856年に完成した118枚の錦絵です。
1854年の安政の大地震で江戸は壊滅状態になり、その後の復興状況について江戸中の人々が関心を示しました。
それを伝える役割として、(当時は新聞もテレビもない)広重の錦絵が選ばれました

16.jpg

名所江戸百景の絵には、手前にその場所の共有経験物(甲州街道、花見の名所など)が描かれ、
奥に復興状況が描かれたと言われています。
広重は、この共有経験物の選定が上手く、多くの人がそれに自分の経験を重ねて、正確に場所を理解でき、
事実、名所江戸百景は大人気で飛ぶように売れたそうです

人々は、118枚の絵によって、東京の全体像が頭の中に描けたと言われています。
その共有経験物の多くには地形が描かれています。
つまり、人々は地形での経験をすごく覚えている
(急勾配の坂道はすごく疲れるため、よく地元で有名になるなどありますよね

広重が日本人と地形の関係を絵に描いたように、モヒカンは日本人と地形の関係を違う形で表現したい様です。
例えば、人が坂道を登ると心拍数や体温が上昇する現象を、視覚化・触覚化・聴覚化できないかと、、、。


先生からは、

・ようは鼓動や体温などを使ってみたいだけで、広重は関係ないのでは
・頭で考えすぎている、思いに素直になれ。


という指導を頂きました

以上、2人のアイデア紹介でした

塾長も言われていた通り、机の上で、頭で考えているうちは、良いアイデアは生まれません
シャワーをしている時やソファに横になっている時に生まれたりするものです
塾長は言います。「事件を起こすのだ!」と。
事件とは、つまり見たことも想像もできない発見です。塾生には、ぜひ素材で遊んで事件を起こして、
それをもとに提案をどんどん広げて欲しいです

なかなか難しいテーマですが頑張って行きましょう
頑張っている奴に、神様は必ず微笑みますから



前田アトリエ
殿村勇貴
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